大人のニキビ
(月経疹)

 

特 徴

 乾性肌なのにキメの細かなところに大小さまざまな丘疹がブツブツ。赤みや炎症、化膿したものなど、しこりや痛みもあり、とても痛々しいくらいです。良く見ると皮脂分泌の活発ではない気のエネルギーの滞る部分に発生。両頬からフェイスライン(耳からアゴのまわり)さらに、首筋へと広がっています。しかも、年齢的に思春期を過ぎた10代後半から20代以降からの出会い。丘疹が慢性化してこじらすと跡になりやすい、現代版大人のニキビです。

なぜ、大人になってからできるのでしょう

 これまで、月経疹は西洋医学ではなじみが薄く、情報不足も手伝いあまり知られていませんでした。単なるニキビ、もしくは吹き出物で片付けられていたのです。
 漢方の見方では、冷え性・生理不順・水毒タイプの体質の方にこの傾向があると考えられています。これは、さまざまな情況を判断しても最近多いお肌のトラブルとして納得がいきますし、また今後も増えると考えられるトラブルです。

 美容上お肌のタイプは遺伝的な先天性の要素に生活や自然環境の影響を受けております。
 大きく分けるとふたつ。
 ひとつは、キメの細かい女性ホルモン優位の乾性肌。
 もうひとつは、皮脂分泌の活発な男性ホルモン優位の脂性肌です。

 月経疹の場合、乾性肌に該当し、分泌異常による10代後半、思春期の脂性肌のニキビとは発生部位から丘疹の出方まで、望診の見地からもはっきり区別できます。

さらに考えてみると

 一般に乾性肌は、血行異常による赤ら顔、毛細血管拡張症、色素異常によるシミ・ソバカス・くすみ、角化異常によるサメ肌、ザラツキ、タコ、ウオノメ、代謝異常による肌荒れ、小じわ、シミ、タルミなどのトラブルが起きやすく皮膚の寿命上はり、ツヤ、みずみずしさも失われやすく、老化が早いのが特徴。若年層の場合、アトピー性皮膚炎も乾燥肌ですが、そういう意味では月経疹は乾性肌のトラブルのなかでは少し異質のトラブルといえるかもしれません。
 体質、体型など身体的特徴としてほっそりスレンダータイプかポッチャリタイプで貧血、低血圧、便秘症、糖尿などの傾向や、アレルギー性鼻炎、めまい、頭痛、のぼせなど症状がある方。
 漢方では、冷え性、生理痛、生理不順、水毒タイプの体質の方に多く見られるとされます。

 このような下地に食事や睡眠など生活のリズムの乱れ、精神的なストレスによる自律神経への影響がホルモンのバランス、免疫力への低下につながりトラブルの発生、悪化へと広がります。

 生理周期をつかさどる女性ホルモン「卵胞ホルモン」「黄体ホルモン」の影響は思った以上に強いとされ、皮脂が角質層の表面を覆い丘疹が新たにできたりするのも生理周期前後によく見られます。
 また、自律神経は内臓を動かすといわれ、ストレスが続くと生体のバランスが乱れ、皮膚の免疫細胞の影響と内部に異変が起こり、月経疹が悪化するケースが見られます。

 月経疹は赤み、丘疹、化膿、炎症、しこり、痛みなども伴いますので、スキンケア上では角質層表面の美観改善のため、丘疹を跡に残さず傷ついた蛋白質の表面をなめらかにし、肌のイライラを改善するのにふさわしいお手入れが必要になります。

対策は早めに

 月経疹はいったんこじらすとなかなか頑固なトラブルです。お手当ては深刻にならないうちに早めはやめに致しましょう。

月経疹の方に多い生理痛と生理不順

 生理痛、生理不順は漢方では「」(おけつ)の異常といわれ血の流れがスムーズに行かず途絶えてしまう状態のこと。停滞した血液は血液の役割を果たさず有害な物へと・・・。
 また、「」は冷え性との関係も深く手足が冷たいとか、身体の局所的低温でさまざまな障害がおきます。
 血液やリンパの流れの滞りは免疫細胞の低下で、日常の生活でも首、肩の凝り、頭痛、めまい、疲れやすい等。また、手足の部分に赤、紫色の斑点、内出血状態が現れます。また、首から肩にかけて押すと、強く赤みがでたりするのも特徴的な症状です。

 身体を冷やさず、伸ばしたり、温めたり、リラックスした時間を積極的に取りましょう。
 また、特に食生活は脂質、砂糖類、刺激物は控えめに、肉類と繊維質はバランスを考えて摂り、ストレスをなるべくためないよう心がけてください。

月経疹の的確なお手当て法は・・・

 大切な事は角質層表面の赤み、炎症、丘疹部位を刺激せず、穏やかに後に残らないように回復させることです。

1) 洗顔法
 もちろんダブル洗顔(しっかりクレンジングを使用)ですが、洗顔フォームの使用時洗いすぎ、こすりすぎは禁物!なるべく優しく洗いましょう。そして、充分にすすぎます。水は、温度が高くなるほど界面活性作用が増しますので、ぬるま湯を使用して洗顔しますと汚れもすすぎもバッチリです。最後にお水で仕上げるとスッキリします。

2) オイルパック
 入浴時の洗顔後、良質なオイルをお顔全体に塗布し10〜15分放置、少し熱めのムシタオルでふき取り、シャワーですすぎ、仕上げに冷水で整えるだけ。角質肥厚、硬くなった跡、損傷部位、毛穴の清浄とリンパの流れを良くすることを目的とした、手軽にできて、確実に効果の出る美容法です。

3) ローション湿布
 入浴後はお肌のPHバランスと整肌、消炎、静菌作用のある化粧水を用い、通常のパッティング法は避け、ローション湿布を5〜7分位、角質層の症状の改善やイライラ解消には即行効果があります。

定番である2)、3)の美容法を毎日繰り返すだけでかなりの効果が期待できます。漢方でいう、面の美容法のひとつです。

4) 保湿・保護クリーム
 仕上げは保湿と保護、お肌の乾燥状態により水分油分の補給を適切に行います。クリーム類は栄養クリーム的なものより保護クリーム的なものを選びます。できるだけ、水分ベースのものが適しています。しかし、月経疹はニキビと異なり本来乾性タイプの肌質をお持ちの方のトラブル。目元は乾燥しているのでしっかりクリーム類をなじませましょう。

5) 紫外線防御
 日中は肌荒れ、乾燥防止、紫外線対策を心がけます。
 素肌優先で、しっかりメイクは避け、ファンデーションは薄めに・・・。使用するときは、油分、色素の量が少なく、刺激の少ないパウダリーファンデーションを選び、お肌をガードします。

お手当て法はお肌の状態、トラブルなどにより対応が異なりますが、必要最低限のことは、やはり面倒でも続けなければお肌は回復しません。
 月経疹はもともと手間のかかる代表的なトラブルのため、初期、中期、後期では回復の状態、スピードが違ってきます。単純にはお顔の上から下に向かって回復し、アゴのライン回復が一番時間を要します。一日でも早くトラブルを解消するには、2)、3)の反復したお手当てが決め手になりますので、あせらず、根気よく、お肌の改善をなさってください。

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