女性の疾患
生理痛
生理に関する体の不調は様々な症状があります。
しかしその中でも特に多いのが生理痛(下腹部痛・腰痛・頭痛)です。
西洋医学で診る生理痛
生理痛の原因はプロスタグランジンが過剰に分泌されたり、子宮の中に滞ってしまうと、子宮や周りの血管が過剰に収縮し、腹痛を起こします。また子宮の周りの血流が悪くなるため、骨盤周りを中心に腰痛が起きます。
東洋医学で診る生理痛
生理痛は様々な要因が重なって起こっていることが多いです。主な原因としては冷え・腹腔内の血流が悪い・血瘀がある等が挙げられ、それに伴って下痢・便秘や貧血・気分が落ち込むなどの諸症状が出てきてしまいます。
つらい生理痛・・・なんとかしたい!
生理痛には個人差があり、立つこともしんどくて一日中寝て過ごすくらい辛い人もいれば、生理痛なんか感じたことないという人もいます。
そもそも、生理痛は無いのが自然なんです。
女性に生理があるのは赤ちゃんを作るための準備をしているということです。
その準備の過程で痛みがあるというのは、子宮に何かしらの問題があるよー!というのを体が教えてくれているんです。
当店にお越しいただいた患者さんの多くは生理痛が気にならなくなったと喜んでいただいております。
当店の症例
症例①(20代・女性)
主訴:生理痛、冷え症
経過:虚弱体質で初潮は12歳の時。生理痛は1日目と2日目に収縮するように痛む。冷えによって増悪する。
ひどいときは吐き気がして過呼吸になるときがある。手足が冷たく、寒がり。
現症:顔色はやや白っぽく、ツヤがない。疲れやすい。食欲は旺盛だが便秘気味。胃がチャプチヤプと音がする。めまい、立ちくらみ、肩こりがある。打撲するとアザができやすい。手のひらに汗をかく。便秘だけど水分は摂りたくない。
弁証:体の熱量不足と胃腸虚弱により、体が冷えやすく水分代謝不良になって血液循環も悪くなっている。
治法:体の芯と胃腸を温めながら元気にして、余分な水分を除きながら良い血液を増やす。また、血液循環を
改善することで痛みが起きないようにする。
服用経過:3か月後、痛みが軽くなり、手足の冷えも少し楽になってきた。
6か月後、痛みがほとんどしなくなってきた。たまに鎮痛剤を服用するがすぐに収まる。
吐き気、過呼吸はしなくなった。顔色も良くなり、仕事も意欲的になってきたと喜ばれる。
現在は予防のために飲みたいとのことで量を調整して継続服用中。
症例②(40代・女性)
主訴:頭痛、肩こり、冷え症
経過:仕事が休みの土曜日・日曜日になると頭痛がする。重く痛く圧迫感がある。首・肩が凝って張っている。
目も疲れやすく充血している。1年中手足が冷えて寒がり。
現症:顔色は白く血色がない。胃腸が弱い。食欲はある。1年前に閉経。小さいころ腎が弱かった。
便通は以前軟便気味だったが今は便秘気味。クーラーに弱い。膝から下が浮腫む。普段低血圧。
弁証:脾腎陽虚・血虚・水湿停滞
治療法:胃腸と体の芯を温めて元気にする+良い血液を増やしながら血液循環を良くして余分な水分を除く。
服用経過:1か月後、浮腫みが取れてスッキリしている。冷えも少し楽で疲れにくくなった。
2か月後、頭痛・肩こりが良くなってきた。浮腫みが以前より改善。
4か月後、お肌のハリとツヤが出てきた。顔色も良くなってきている。
その後も予防のために飲みたいということで回数を減らして継続服用中