お客様は50代の男性で、全身の冷え症でお悩みでご来店いただきました。
子供のころから低体温で、しもやけがよくできていた。
大人になってからも変わらず、寒がりで冷え症なので少しでも改善したい。
手足だけでなく全身が寒いのは「陽気不足」が原因かも?
食欲は旺盛でよく食べるが、胃はそんなに丈夫ではなく、逆流性食道炎の薬を飲んでいる。
疲労感があり、小便の出もあまりよくなく、浮腫みがある。血圧が高めで血行が良くない気がする。
めまいが時々ある。お腹が冷えるのでカイロをしている。口唇がやや暗い色。便秘気味。
胃腸と体の芯の熱エネルギー不足と血行不良と判断し、扶陽理中を処方しました
来店いただき、丁寧に症状を伺いました。原因は、「体質的に胃腸と体の芯の熱エネルギー不足とそれに伴う血行不良
」と判断し、扶陽理中と冠心逐瘀丹を1日3回服用していただくように処方いたしました。
胃腸と体の芯が冷えている方・お腹が冷える感じがあり、下痢や便秘を繰り返す方などに良い漢方です。
体の中の「血瘀」を取り、全身の血行を良くして血液や血管に栄養を送る漢方です。
経過
服用後1か月・・・◎すごく良くなった。寒さ、冷えが軽くなり、便通も良くなった。
服用後2か月・・・体調は良い。昔、首を怪我して血行が悪くなっているということなので、古い悪い血液を溶かして除く漢方を追加。
服用後3か月・・・調子は非常に良い。冷えをあまり感じないで元気になった。
全身の冷え症、下半身の冷え症に関してのアドバイス
この方は幼少期から冷えが強く、良くしもやけができていたということもあり、「腎」の「陽気」が先天的に少なかったことが見受けられます。胃腸がしっかりとしていれば、その後大人になるまでにこうした生理機能は丈夫に整っていくのですが、体の中に冷えを抱えている方はそう上手くいかないことが多く見受けられます。
この方には「腎」の「陽気」を高めながら胃腸機能を丈夫にする扶陽理中を服用していただくとともに、普段の食事においても体を温める事を中心にした食事を心がけていただくようにお願いいたしました。
冷え性の治療において冷える食事をしていては治りが悪くなってしまいますが、患者さんにも頑張っていただき早期の改善をすることができました。
もし他に似たような症状でお悩みの方がいたら是非当店までご相談ください。
コメントをお書きください