漢方専門 川上薬店
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【電話でのご相談】数年前から耳鳴りがする

耳鳴りがひどい女性

お客様は、数年前から耳鳴りがし始め、昼間は弱いが夜が強く「ジーッ」とか「キーン」としてしまいお悩みとのこと。

「原因不明で治療法はありません」

 

病院を受診した際に医師からこのように言われてしまったそうです。

 

耳鳴りが辛く何とかしたいので、漢方薬を試してみようと思い当店にご相談くださいました。

耳鳴りの辛さは人それぞれ、酷ければ倒れてしまうことも?

耳鳴りというとめまいと同様に軽く見られてしまいがちですが、放っておくと段々と悪化してしまいます。

 

この方の場合は夜強く耳鳴りがしてしまうということがあり、

足が冷えて寒がり、食欲普通で大・小便は普通。

やや疲れやすいということでした。

 

「脾」と「腎」の熱エネルギー不足が根本にあると判断し、「扶陽理中」「陰陽調和」を処方しました

お電話でご相談いただいた後、一度ご来店いただきさらに詳しく症状を伺いました。原因は、「脾と腎」の熱エネルギー不足によって、「陽気」があるべき場所を離れて悪さをしていることが原因と判断し、扶陽理中と陰陽調和を服用していただくように処方いたしました。

症状がひどい場合は、「縮砂」「牡蠣」の粉末を漢方薬と一緒に服用していただくようにお伝えし、経過を見ていきました。

扶陽理中
扶陽理中

胃腸が弱く、冷え症気味の方の諸症状の改善を促す漢方薬です

陰陽調和
陰陽調和

神経の昂りを鎮めたり、ふらふらしている「陽気」を元に戻す(潜陽)作用がある漢方薬です。


経過

服用後2週間・・・5割程度改善してきた

その後も徐々に良くなり現在では7~8割改善し、たまに出る程度になった。

ご本人も喜ばれて今では予防のためにと量を調節し継続して服用していただいております。

耳鳴りに関してのアドバイス

この方は昼間は軽く、夜は強いというタイプの耳鳴りでしたが、耳鳴りにも様々なタイプがあります。

昼夜問わず耳元でセミが鳴いているような大音量の耳鳴りがある人や、

ふとした時にポーっと高音(低音)の耳鳴りがする方、

耳が詰まって反響しているような音がする方などなど、

耳鳴りの仕方は十人十色です。

そして、どういう耳鳴りがするかによっても治療の方法が変わってきます。

適切な漢方薬の服用で比較的短期で改善することが多いですが、

耳鳴りの治療で漢方薬を服用すると、一見すると副作用のように一時的に症状が悪化することがしばしばありますが、これは中医学・漢方薬における「瞑眩(めんげん)」というもので、体が良くなろうとする前にちょっとだけ症状が悪化する場合があります。

垂直飛びをするときに一回思いっきりしゃがんで反動をつけてからジャンプするようなイメージで、症状が悪化したからと言って必ずしも服用を中止しなければいけないわけではありません。

副作用と「瞑眩(めんげん)」の見分けは難しいので、

症状が悪化してしまった時には必ずすぐご連絡いただくように皆様にお願いしております。

 

 

お電話やメールでのご相談も随時お受けしておりますので、お気軽に当店にご相談ください。

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