【来店でのご相談】のどの異物感・動悸・不安

1週間ほど前に嫌なことがあり、それ以来症状が出てきてしまいお悩みの30代女性。

「数年前にも一度似たようなことがあり、どうしても不安になってしまう」

動悸が起きてしまうと「心臓に病気があるんじゃ・・・」など不安になってしまいますよね。

それにのどの異物感があると食欲も無くなってしまい元気も無くなってしまうので辛いですよね。

この方はメンタルクリニックにも通われているようで、不安になりやすい体質の様です。

この様な精神疾患にも漢方薬は有効です。

動悸や不安感がある時に漢方薬を飲むことでどのような効果が得られるのでしょうか？

漢方薬を飲めば不安を感じなくなるという覚せい剤の様な事ではなく、

不安を感じたとしても精神的にしっかりと安定していれば動悸が起きたり、考え過ぎて眠れなくなったりすることはないはずです。

体を丈夫にしていきながら、もし症状が出てしまった時には頓服的に症状を抑える漢方を飲むという治療をしていきます。

ご本人の体質としては

・疲れやすい

・冷え症

・不眠（眠りづらく、眠りが浅い）

・便通は普通

・目が疲れる

・食欲が無い

・肩がこる

といった状態でした。 

体が弱い人に良く見られる体質ですね。

来店いただき、丁寧に症状を伺いました。原因は、「心脾両虚」と判断し、１種類の漢方薬を10日分服用してもらい、様子を見ていただくようにしました。

症状がある程度改善したら、ご予算に合わせてお薬を変えて体質の強化をしていきます。

服用後10日・・・動悸・不安・不眠が良くなってきた。もう少し続けたい。

服用後1か月・・・食欲が出てきて動悸も収まってきた。代謝が良くなってきたのかのぼせと汗をかくようになった。

この様な症状が出て来始めたので、のぼせと汗を抑えて眠りやすくする漢方薬を頓服で服用するように提案しました。

服用後2か月・・・症状がだいぶ改善されて、頓服で飲む漢方薬だけでも大丈夫かとの問い合わせがありましたが、ここで終わりにしてしまうとまたすぐ戻ってしまう可能性があることを伝え、もう少しだけ元気の貯金をするようにしてくださいとご説明いたしました。

この方の場合は大元の原因に「脾」の問題がありました。

この様に様々な症状が出ていても漢方薬では必ず原因に対しての手当てをするので、お話をしっかりと詳しくお聞きして、原因を突き止めて漢方薬をお出し致します。

そうすると様々な症状の原因が良くなっていくと、1つ、2つの薬でそれらの症状がまとめて手当てできるのが漢方薬の強みです。

西洋薬では症状に応じて薬が必要になってきますので、種類も膨大な数になってきてしまいます。

私の娘も鼻水が出て痰が絡んだ状態で小児科に行くと鼻水の薬、咳止め、痰切り、気管支拡張剤、それでも良くならなければ喘息の薬、抗生物質と4～6種類の薬を処方されます。

漢方薬では1種類だけです。

動悸や不眠に関しては様々な原因がありますので、治療法やお薬も変わってきますが、どんな患者さんに対しても必ずお話をしっかりと聞き、きちんとした漢方薬を出して、患者さんを治す事が私たち漢方の専門家の仕事です。

是非とも一度ご相談ください。