以前から体調は良くなかったが、去年の10月ごろから酷くなってしまったという60代女性の方でした。
体調がすぐれず耳がふさがるような感じがしたり、耳鳴りが起きることもある。
また、頭(後頭部)が重く、首や肩のコリがずっとある。
立ったときに足がふらついたり、1月には耳の下が痛くなったりして不安になってしまう。
胃腸が弱く、あまり食べられない。
仕事中に動悸がして心配になることもしばしばあるというような症状でお悩みでした。
体の総合的な不調は漢方薬で治るの?
この方は以前より体調がすぐれなかったという事もあり、体質としては虚弱な部類に入ります。
体が虚弱な方と言うのは、健康的な人からしたら問題にならないような小さな外的要因でも、
身体には顕著に症状が出てしまい、日常生活をスムーズにこなせなくなってしまう事もあります。
西洋医学の薬と違い、漢方薬は虚弱体質の改善などの体の補強が出来るという点が強みなので、もちろんこの方も漢方薬の服用で十分に体調の回復を期待できます。
体質としては、
・疲れやすい
・食欲が無い
・寝ても早く目が覚めてしまう
・便秘
・口が渇く
・手足の先が冷える
という事が見られます。体が虚弱な人に良く見られる状態ですね。
弁証は「心脾両虚・脾気陰両虚」で、治法は「補気健脾・益陰・寧心安神」をして胃腸のバランスと心のバランスを整える処方を出しました
来店いただき、丁寧に症状を伺いました。原因は「心脾両虚・脾気陰両虚」と判断し、補気健脾・寧心安神薬を中心に飲んでいただき、肩こりが辛い時には頓服で活血薬を飲んでいただきました。
経過
服用後2週間・・・だいぶ良くなってきて便通もいい感じ、まだふらつきはあるが継続して続けてみる
服用後2か月・・・胃腸の調子と便通がだいぶ良くなった。食欲も出てきて、めまい・動悸・早く目が覚めることも無くなった。しかし不安感があり、仕事でのストレスが少しあるという事でしたので、お薬を少し変えて現在経過を見ております。
身体の不調に関してのアドバイス
この方の場合は体質が虚弱気味で少しの事でも体の不調として表れてしまう方ですね。
この方に限らず虚弱体質の方は、健康的な人だったら気にならないような小さな外的要因でも体に不調をきたしてしまう事が良くあります。これはなかなか他人には理解してもらえず、「仮病なんじゃないの?」とか「●●さんて体弱すぎじゃない?」など心無い言葉をかけられてしまう事もあります。
本人からしてみれば好きで体調不良になっているわけではないのに・・・という気持ちですが、周囲がそういう体質の人もいるんだ!という事を理解してもらえる世の中になれば一番いいのですが、簡単に周囲を変えることは難しいので、自分の体質を少しでもいい方向に改善していくことが近道なのかなと思います。
そして、他人のいう侮蔑の言葉には耳を貸さないことが改善への大きな一歩となります。
どうか他人に惑わされず、自分を持って体質の改善に取り組んでいただければと思います。
少し話がそれましたが、身体の不調と一言で言っても様々な原因がありますので治療法やお薬も変わってきます。
どんな患者さんに対しても必ずお話をしっかりと聞き、きちんとした漢方薬を出して、患者さんを治す事が私たち漢方の専門家の仕事です。
是非とも一度ご相談ください。
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