漢方専門 川上薬店
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【来店でのご相談】ガスが溜まりやすく、軟便

ニキビに悩む男性

10年ほど前からガスが溜まりやすくなってしまい、食べ過ぎると軟便になってしまうという女性の方でした。

元々胃腸が弱く、現在は以下のような体質です。

・疲れやすい

・やや寒がり

・便がやわらかい

・手足が冷える

という体質です。

胃腸のトラブルは漢方薬で治るの?

胃腸のトラブルというのは、日本の中でも特に患者数が多いとされる疾病です。

 

皆様の中でも胃腸のトラブルで病院に罹ったことがある方も多いのではと思います。

急な胃腸のトラブルは感染症であったり、飲み過ぎ・食べ過ぎ・食あたりであることが多く、この場合は病院のお薬でケロッと回復してしまうものですが、胃腸のトラブルの中にはしつこくずーっと続く場合もあります。

この場合、病院で色々な検査をしても「異常なし」とされ、お医者さんも首をかしげてなんでですかねぇ?というしかなく、適当にお薬を出されたり、漢方”でも”試してみましょうかといった不本意な使われ方をしてしまいます。

適当に漢方薬を飲んでも効いたり効かなかったりなので、病院の先生は「漢方は効く人と効かない人がいるから」という風に仰います。

ですが、我々漢方薬局からすると適当に処方しているのだから効くかどうかは運次第というのは当たり前で、きちんと話を聞いて、病状の本質を掴んで適切な漢方薬を処方すればキチンと効果が得られるものです。

 

では胃腸のトラブルを、中医学(漢方薬)的に考えるとどうなるのか?

この方もそうなのですが、「胃」や「腸」の元気が無くなってしまっている状態で、「脾胃気虚」という状態があります。

この「脾胃気虚」は様々な症状を呈するのですが、この方の場合は、ガス溜まってしまい軟便気味であるという症状に出てしまっています。

また他には排便の時にガスが多く混じる、食欲が無い、ゲップが多い、逆流性食道炎、胸やけ、酷い人は立っていられないようなめまいなどの症状が現れてしまう事もあります。

 

この「脾胃気虚」の人には西洋のお薬ではなく、漢方薬で治療する方が向いているのです。

胃腸に元気をつけて、正しい働きが出来るように促す漢方薬をお出ししました

こちらの方は上述の通り「脾胃気虚」であることに加えて、少し冷えも入っているようでしたので、まずはお腹に元気をつけながら温めて、現在胃腸に停滞してしまっている余分なものをさばく漢方薬を処方いたしました。

少し症状が改善したら胃腸の元気をつけることに集中する漢方薬に切り替えて、症状の改善を図ります。

 

こうして胃腸の元気をつけてあげることで、自然と消化・吸収・排出のリズムを取り戻していく事が出来ます。

経過

服用後2週間・・・飲んで3日間は逆にお腹が張って苦しかったが、それ以降は少しずつ改善した。まだ少しお腹の張り・ガスが溜まるのは気になるという事でしたので、胃腸の元気をつけてガスを排出しやすくするようにお腹周りの流れを良くする漢方も一緒に服用していただく事にしました。

処方変更後2週間・・・だいぶ調子が良く、食欲も出てきて嬉しい!

その後はまた体調の変化があったらまた来てくださいという事で、今のところご来店されてないので元気に生活されていることと思います。

胃腸のトラブルに関してのアドバイス

胃腸のトラブルに関しては、兎にも角にも”お腹を冷やさないこと”に尽きます。

胃腸というのは37~39℃を保つのが理想です。

この温度が下がってしまうと本来の働きをする事が出来ず、動きが鈍い状態になってしまいます。

動きが悪くなるとなんとなく想像できると思いますが以下の様な事が現れてきます。

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・胃が動かないため消化が出来ずにもたれる、食欲が無くなる

・腸の動きが悪くなり便秘や下痢になる

・動かないのでガスが溜まる

・胃の内容物が消化しきれないため、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりする

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代表的な状態で言うと”夏バテ”です。

外が暑いからと言って冷たい物を過剰に摂取する生活を続けると、胃腸の働きが悪くなるとともに代謝が落ちることによって体に余計な水分が溜まってしまうため、全身の倦怠感や食欲不振につながってきます。

ただ、たまに摂取する分には問題ありません。

何事も”適度に”というのが大事です。

 

また、この患者さんの経過で不思議なことが起こります。

飲み始めに一旦体調が悪化したように感じてしまったという事がありました。

 

これは副作用ではなく、「瞑眩(めんげん)」といって病状が改善する前の兆候です。

ジャンプをする前に一旦しゃがむように、改善する前に一旦悪化することがあるんです。

主に長年の症状や体質を改善しようとする際に起こったりします。

 

今後漢方薬を服用する機会があればこの事を覚えておいてください。

副作用かと思ってしまって服用を勝手にやめてしまう方も大勢いらっしゃいますが、症状の出方を診れば瞑眩なのか副作用なのかを見分ける事が出来ますので、自分の判断で止めずに、お買い求めいただいた漢方薬局・薬店までご相談ください。

 

どんな患者さんに対しても必ずお話をしっかりと聞き、きちんとした漢方薬を出して、患者さんを治す事が私たち漢方の専門家の仕事です。

 

是非とも一度ご相談ください。

また、ご来店が難しい方はメールやお電話でのご相談も承っておりますのでお気軽にご連絡ください。

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