相談者のお子様に去年からチックの症状が出始めて、治らないので漢方薬を試してみたいという事でご来店されました。
現在の症状としては
・咳払いやのどが痛い
・眉毛が動く
・お腹が痛いことがある
という状況で、小さい頃の発育の様子をお伺いすると少し成長が遅かったという事でした。
チック症は漢方薬で治るの?
チック症の多くは中医学(漢方薬)の考え方でいうところの「肝(詳しくはコチラのページをご覧ください)」に異常が発生して起こる病態だと考えられています。
症状としては人により様々ありますが、共通する部分としては「無意識」に起こってしまう仕草や行動です。これを中医学では「風(ふう)」の症状といいます。(六淫としての「風邪」とは少し異なります)「風」の症状は自分で意識的に制御することができないのが特徴です。
これはたまたま外的要因により異常が引き起こされた場合でしたらその要因が取り除かれれば回復し再発することはないのですが、チック症の場合は内的要因と合わさって引き起こされることが多いので西洋薬で治療をしても再発してしまう事が多いです。中医学的には内的要因も一緒に手当てすることで再発を予防しながら治療していきます。
現在の症状を抑えつつ原因に対するお手当ての漢方薬をお出ししました
上述のように内的要因に対しても一緒に手当てをしてあげたほうがスムーズに治っていきますので、現在の症状・その子の場合のチック症状が出てしまった原因に対する漢方薬をお出し致しました。
経過
服用後2週間・・・お腹の調子も良く、チックの症状も少し良くなった。
服用後2か月・・・チック症状はもう出なくなり、お腹の調子も良くなったという事でまた何かあればご来店いただくようにお話してその後ご来店されてないので、元気に過ごされていることと思います。
チック症に関してのアドバイス
チック症は多感な時期に症状が出ることが多いとされています。
しかも無意識のため本人よりも親が心配するケースがかなり多くあります。
「この症状が原因でいじめに合うんじゃないか・・・」「このままずーっと治らないんじゃないか・・・」
私も子を持つ親ですのでご心配なさるお気持ちは凄く分かります。
ですが心配や不安という事は必ず子供に伝わります。
それが子供に伝わると子供は「良くないことなんだ、恥ずかしいことなんだ」と思うようになりいい方向に向かいづらくなってしまいます。
ですので、親としてはあまり執拗に気にし過ぎず、普段通りの生活をしてください。
子供にとって家が一番落ち着く場所であってください。
これもチック症を治療するうえで大切なことになります。
少し話がそれましたが、チック症の治療には「肝」を整える事が大切です。
「肝」の働きを邪魔しているものが何なのかという事をじっくりとお聞きし、漢方薬を選定して健康を取り戻すお手伝いをさせていただければと思います。
どんな患者さんに対しても必ずお話をしっかりと聞き、きちんとした漢方薬を出して、患者さんを治す事が私たち漢方の専門家の仕事です。
是非とも一度ご相談ください。
また、ご来店が難しい方はメールやLINE、お電話でのご相談も承っておりますのでお気軽にご連絡ください。
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