今年の初め頃から肩が痛くなり、収まる気配が無いので漢方薬を試そうということでご来店されました。
この方の状態としては
・ストレスがあると悪化してしまう。
・不安なことや考え事があると発作が起きる
・PMSがある
・食欲が無い
という事でした。
肩こりや動悸は漢方薬で治るの?
肩こりのことを中医学で見るといくつかの原因があります。その中でも代表的なのが
・ストレス・血虚・冷えの3つです。
また、女性に多く見られるのが「血虚」の状態です(詳しくは中医学の基本用語をご覧ください)。
この「血虚」の状態というのはストレスや冷えの影響を受けやすくなってしまいます。
ですので、多くの肩こりは症状の改善と一緒に「血虚」の状態を改善していく必要もあります。
そして、この状態が続いてしまうと「不眠」や「不安感」、「動悸」などの症状が現れてしまいます。
この方は動悸があるということですので、早めに対処してこれ以上悪化しないようにすることが大切です。
現在の症状を抑えつつ原因に対するお手当ての漢方薬をお出ししました
上述のように「血虚」に対しても手当てをしてあげたほうがスムーズに治っていきますので、自律神経を整えつつ血虚に対しても手当てできる漢方薬と一緒に、症状が出ている最初のうちは血流を良くして肩こり直す漢方薬を一緒に服用していただきました。
経過
服用後1か月・・・だいぶ調子がよくなり、動悸がしなくなったということでしたので、血流を良くする漢方薬は外しました
服用後2ヶ月・・・この漢方薬は自分に合っているような気がするということでしたので、服用回数を減らして継続服用し体の強化をしていただくように提案いたしました。
肩こりに関してのアドバイス
肩こりの悩みを抱える方は非常に多くいらっしゃいます。
ですが殆どの方は仕方の無いことだから、この程度だったら、という風に後回しにしてしまいがちですが、放っておくといつの間にか改善するまでに途方もない時間がかかってしまうのが肩こりです。
上述にもあるように女性の肩こりの場合は、「血虚」が絡んでいることが殆どです。
これは自然に生活しているだけでは中々改善しづらい状態ですので、まだ症状が軽いうちに漢方薬で「血虚」の治療をしていく事をおすすめいたします。
理想は産後から少しでもいいので「補血薬」を気長に飲んでおくことです。
そうすることで更年期の予防にもなりますし、生理の時の不調の改善にも役立ちます。
女性は出産や生理などで体の中から血が失われやすい状況にあります。
ですのでキチンとケアをしてあげることで様々な女性特有の不調を防ぐことにつながります。
どんな患者さんに対しても必ずお話をしっかりと聞き、きちんとした漢方薬を出して、患者さんを治す事が私たち漢方の専門家の仕事です。
是非とも一度ご相談ください。
また、ご来店が難しい方はメールやLINE、お電話でのご相談も承っておりますのでお気軽にご連絡ください。
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