2~3年前から胸・脇の下がチクチク痛むようになり、コロナワクチンを3回受けた辺りから痛みが増してきた。というお悩みの30代女性のお悩み相談です。
痛みというのは一時的なものなら我慢も出来ますが、この方のように基本的に毎日痛みが出てしまうとなると辛いですよね。
この方の状態としては
・やや冷え性
・ストレスを抱えている
・涙もろい
・二便は正常
・食欲も普通
・膝から下が冷えやすく浮腫みやすい
・月経の経血が暗い色で粘っこく塊がある
という事でした。
ストレスがあると言うことや月経の状態を見ても「肝気鬱結」がありそうな感じですね。
胸脇部痛は漢方で良くなるの?
胸脇部痛は「肝」や「心」の問題でなることが多いです。
「肝」と「心」のどちらに原因があるか、痛み方はどうか、痛みの部位などによって使う漢方薬も変わってくるのですが、痛みの状態や「肝気鬱結」があるということから、自律神経の流れを整えるということをしてあげれば痛みの改善が期待できると考え、その漢方薬を服用していただきました。
自律神経の流れを整え痛みを和らげる漢方薬をお出ししました
この方の場合はまず痛みが起きないように流れをスムーズにする必要があったので、柴胡疎肝湯と冠心逐瘀丹を併せて服用していただきました。痛みが無くなってきたらスムーズになった流れを維持するために「肝」の強化をする漢方薬に変方して服用してもらうようにご説明し、服用を始めていただきました。
経過
服用開始後1ヶ月・・・胸の痛み・張りが半分くらいに減った。
服用開始後2ヶ月・・・7~8割改善し、胸の痛みは無くなったが脇の痛みが少しある。
服用開始後4ヶ月・・・胸の痛み・張り・脇の痛みは殆ど無くなった!しかし生理後下っ腹が少し痛むようになった。ということを仰っておりましたので、「血虚」によるものだと考え「補血」を中心にした漢方薬も少し飲んでいただくようにして続けていただいております
胸脇部痛に関してのアドバイス
胸脇部の痛みですが、急性のもので激しい痛みの場合、深刻な病状の場合がありますので我慢をせずすぐに救急車を呼んで下さい。
急性ではなく慢性の痛みの場合には漢方薬がお役に立てることがあります。
上部でも少し触れましたが、胸脇部の痛みの場合は「肝」や「心」に問題があり、その原因の多くは「瘀血」によるものです。
「瘀血」が原因の場合は「瘀血」を除く漢方薬を服用すると共に「補血」をする治療を選ぶことが多くあります。
また、「瘀血」が取り除かれ痛みも無くなったから服薬をやめたとしても、生活習慣や食事習慣などが変わらなければ「瘀血」はまた出来てしまいます。症状が無くなった後は予防として量を減らすなどの調節をして長く服用していただくのが、健康を維持する為に必要だと思います。
漢方薬を服用する際にはドラッグストアでは無く、病院でも無く、漢方薬局・薬店に相談に行ってください。
ドラッグストアの登録販売者さんも、医師の先生も、薬剤師の方も、漢方薬をしっかりと勉強している方は極めて少ないですが、漢方薬局・薬店の相談員の方は殆どがしっかりと中医学(漢方薬)の勉強をされている方です。
当店では初回のご相談の時には30分~1時間かけてお話をじっくりお聞きします。
その上で患者様の症状の原因は何なのかというのを中医学(漢方薬)の観点から推定してご説明いたします。
それでご納得いただけたら漢方薬を処方させていただきます。
まずはお試しでということであれば10日分や半月分でもお渡しできますのでお申し出くださいませ。
ご自身の事はもちろん、ご家族やご友人の体調のことでも構いませんので是非とも一度ご相談ください。
また、ご来店が難しい方はメールやLINE、お電話でのご相談も承っておりますのでお気軽にご連絡ください。
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