以前から冷え性で、冷房にも弱く夏でもレッグウォーマーを履いて寝るという方のご相談でした。
冷え性で無い方でも冬に足元が寒く寝られないという経験をした方は多いと思います。
それが一年中続いてしまうとなると睡眠の質も下がって疲れが取れませんよね。
この方の状態としては
・疲れやすい
・冷え性、寒がり
・便通は正常
・首筋がこる
・食欲普通
・月経血の色が淡くサラサラ
という事から「脾」は少しだけ弱っていて「腎」の陽気が足りていない状態にあると言えます。
冷え性は漢方で良くなるの?
冷え性の原因としては上述のように「腎」の陽気が足りない「陽虚」か「血」の不足による「血虚」が関係していることが多いです。
見分け方としては冷えの場所です。
指先や足先のような末端冷え性の方は「血虚」の傾向が強く、お腹が冷えたり太ももやお尻も冷えるという方は「陽虚」の傾向が強くなります。
この方はお腹も冷えるということでしたので、「陽虚」の治療を行っていくことにしました。
胃腸に元気を与え、「脾」と「腎」を温める漢方薬をお出ししました
この方の場合は「脾」の状態がそこまで悪くないことから、兎にも角にも温めることが最優先にし、「脾」「腎」を温める漢方薬の服用を始めていただきました。
経過
服用開始後1ヶ月・・・少し改善した。
服用開始後2ヶ月・・・大幅に冷えが改善し、レッグウォーマーは必要なくなった。という事でしたので、また冷え始めたら漢方薬を再開してもいいですし、予防のために服用回数を減らして飲んでも良いですよとお伝えし、現在は服用をやめて様子を見ておられます。
冷え性に関してのアドバイス
冷え性の方はかなり多いと思います。
ですがその原因というのはそこまで多くなく、上述のように主に2種類に分けられます。
冷え性の治療で大事なのは漢方薬の服用の他に食事の内容なども大きく症状の改善に役立ってくれます。
冷たい物を控えるのはもちろんなのですが、なるべく寒性の食材などは避け温性の食材を摂るようにしていただいております。
漢方薬を服用する際にはドラッグストアでは無く、病院でも無く、漢方薬局・薬店に相談に行ってください。
ドラッグストアの登録販売者さんも、医師の先生も、薬剤師の方も、漢方薬をしっかりと勉強している方は極めて少ないですが、漢方薬局・薬店の相談員の方は殆どがしっかりと中医学(漢方薬)の勉強をされている方です。
当店では初回のご相談の時には30分~1時間かけてお話をじっくりお聞きします。
その上で患者様の症状の原因は何なのかというのを中医学(漢方薬)の観点から推定してご説明いたします。
それでご納得いただけたら漢方薬を処方させていただきます。
まずはお試しでということであれば10日分や半月分でもお渡しできますのでお申し出くださいませ。
ご自身の事はもちろん、ご家族やご友人の体調のことでも構いませんので是非とも一度ご相談ください。
また、ご来店が難しい方はメールやLINE、お電話でのご相談も承っておりますのでお気軽にご連絡ください。
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