糖尿病と漢方薬・中医学
現代病ともいわれている糖尿病。ここでは糖尿病に対する中医学の考え、漢方薬の効果をご紹介いたします。
糖尿病とは?
糖尿病はほとんどが2型?
糖尿病には1型と2型がありますが、1型糖尿病は先天的なものやウイルスなどが膵臓に入り機能不全を起こしてしまうもので、インスリンの分泌が極端に少ない・または無い状態を指します。
2型糖尿病はインスリンの量がちょっと少ない(インスリン分泌不全)・インスリンの量は十分にあるんだけど、正常に作用していない状態(抵抗性)の状態が2型糖尿病に分類されます。
糖尿病の症状
疲労感、皮膚が乾燥して痒い、手足の感覚が低下する、またはチクチク刺すような痛みがある、感染症によくかかる、頻尿、目がかすむ、性機能の問題(ED)、切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい、空腹感やのどの渇きがひどくなるなどといった症状があることが確認されています。
糖尿病の原因
西洋医学で考える原因
1型糖尿病の原因:1型糖尿病にかかりやすい体質を持っている・何らかの原因により、インスリンを作っているすい臓の一部が破壊される。
2型糖尿病の原因:40歳以上の人・太りすぎの人・家族に糖尿病の患者がいる・著しい運動不足
などが考えられています。
中医学・漢方薬で考える原因
糖尿病は、おいしいものの食べ過ぎと運動不足とストレスで発病するといわれています。
なかには遺伝で発病する人もいます。
また意外なようですが、冷たいものの摂り過ぎが原因の場合もあります。これは胃が冷やされ、その隣のすい臓が冷やされて機能不全を起こし発病します。病気の進行によって対処法が異なります。
糖尿病の治療法
西洋医学での治療
糖尿病治療の目的は、高血糖が引き起こすいろいろな合併症を予防する、または悪化を阻止することです。
そのためには「インスリンの作用不足」を改善し、血糖値をできるだけ正常にしなければなりません。
治療は基本的に食事療法、運動療法、薬物療法の3つを組み合わせて行われます。
まずは食事療法と運動療法、生活習慣の改善を行います。それでも目指すべき血糖の目標に達しないときには、内服薬や注射薬による治療が行われます。
薬による治療を始めた後も、食事療法や運動療法は続けていきます。食事療法や運動療法をやめてしまうと、肥満が進んでしまったり、インスリンの働きが悪くなったりして、治療の効果が弱まってしまいます
中医学・漢方薬での治療
中医学では、初期・中期・後期で治療が異なります。それと、基本的な生活習慣の見直しのアドバイスをいたします。
初期(口渇・多食多飲) | まず口渇をおさえ、胃の熱を冷まして、食欲の高ぶりをおさえ、体の不必要なものを外に出して、代謝を高めて治療を助けます。 |
中期(疲れやすい・だるい) | 体に元気をつけて代謝を高め、内臓の働きをたすけます。 |
後期 (毛細血管の萎縮) | 網膜症・手足のしびれなどが出始め腎臓の働きにも影響が出てきます。漢方薬で血液をきれいにサラサラにして、血管によどんでいる悪い血を外にだします。 |
糖尿病の合併症
糖尿病で怖いのが「合併症」です。代表的なものとして、神経障害・網膜症・腎障害・動脈硬化があります。
これらの合併症は糖尿病と共に少しずつ進行していき、自覚症状として出現するころには重症化してしまっているということがあります。
なので予め予防しておくことが大切です。
健康診断で血糖値が少し高い・高めですねと言われた方は軽視せずに治療・予防を開始したほうがいいでしょう。
合併症予防のキーワードは「血管」!
合併症の予防には「血管」と「血液」の状態をよくすることが大切です。
血糖値が高いということは血液の状態は良くありません。いわゆる「ドロドロ血液」です。これをクマザサ抽出液でサラサラにし、「活血化瘀」薬で今現在の血液・血管のつまりを解消します。
こうすることで、怖い合併症から身を守れる確率は上がります。
しかしこういった薬だけに頼らず、普段の食事の見直し・運動習慣の改善が健康への近道です。
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当店の症例(55歳・男性)
ご来店の経緯:HbA1cが高いので漢方でどうにかなるのかな?ということでご来店いただきました
体質:やや冷え性で食欲・便通は普通、就寝後の夜間尿が1~2回ある、胃腸の調子が悪く慢性胃炎による胃痛がある、肩や首筋が突っ張る
当店のクマ笹製剤と漢方を併用して服用していただきました
服用経過:服用1か月、夜間の小便が少し減った・肩や首筋の突っ張りが楽になった
服用2か月、HbA1cが下がってきたということで喜んでいただき、継続服用中です
その他、動脈硬化・脳血管障害、高コレステロール血症、脳梗塞・心筋梗塞等の症状に対してもしっかりと問診をし、お客様一人一人に合った漢方を処方いたします。