【来店でのご相談】胃のむかつき・食後の胃痛

5～6年ほど前から、胃のむかつきや食後の胃痛が現れ始めて、病院に行ってもあまり良くならないので漢方薬を試したいという２０代の女性の方です。

食事をしたときにこういった症状が現れてしまうと食べるのがおっくうになってしまいますよね。

食べるという事は生きる上で欠かせないことで、基本的に毎日行うものなので、この部分に支障をきたしてしまうと毎日ストレスが溜まってしまいます。

この方の体質的には

・疲れやすい

・冷え症

・食欲は普通だが食は細い

などがあり、食欲は普通にあるんだけれども食べた後の事を考えるとあまり食が進まないという事でした。

胃腸にかかわる症状は漢方薬の得意分野です。

では西洋医学の治療とどのようなところが違うのでしょうか？

西洋医学での「胃のむかつき」の治療例

胃酸過多によるものだと判断→胃酸の分泌を抑える薬を出す→効かなくなってきたらさらに強い物を出す

の繰り返しで治療が行われることが多いです。

ですので、根本的な解決には至らずその場しのぎ的な治療を続けていくしかありません。

東洋医学（中医学）での「胃のむかつき」の治療例

その症状（胃のむかつき）が起こってしまったのはなぜなのか？

・一時的な要因があるのか？

・それとも生まれつき胃腸が弱いのか？

というように症状が起きてしまった原因を探り、現在の症状と共に本来の胃の働きを取り戻していけるように治療していきます。

ですので初めはむかつきが起こってしまった時の漢方薬と胃の働きを正常に戻していく漢方薬の2種類もしくは3種類を服用していただき、段々と症状が出なくなってきたら2・3種類を1種類に減らし、そのうちに飲まなくても済むようになるという治療の方法をとります。

こちらの方は漢方でいうところの「脾胃気虚」の状態が根底にありました。

脾胃気虚も軽い症状から重い症状まで様々あり、この方は比較的軽い部類に入ります。

ですので基本的には「脾胃気虚」の改善をしてくれる漢方薬を飲みつつ、消化を助ける漢方や胃痛に良い漢方薬を適宜服用していただくように処方しました。

服用後１か月・・・だいぶいい！段々と食事の量も増えてきて胃のむかつきや胃痛も減ってきた。

服用後２か月・・・良くなってきたから「脾胃気虚」改善のお薬を飲むのを1日3回から減らしたらまた症状が出てきてしまった。

 現在胃腸に関する悩みを抱える方は多く、病院を受診する方だけを数えても年間で130万人ほどと、病院には行ってないけれどもちょっと胃腸の不調が・・・という方まで含めれば相当数いらっしゃると思います。

胃腸の悩みというのは始まりは些細なことから始まります。

最近胃もたれするようになったなー・・・年のせいかなー・・・？

で放置する方が非常に多いのですが、この段階の時に手当てをしておけば比較的早く治りますし、治った後も不調が起きたときに少しお手当てするだけで良くなることがほとんどですのでオススメなのですが、実際少しくらいの不調であれば市販の胃腸薬を買ってその場しのぎをすればお金も全然かからないし日常生活には支障をきたさないので乗り切ってしまう人が多くいらっしゃいます。

その中で段々と悪化していき西洋薬でも症状が治まりきらないくらいになってしまった方が漢方薬局にご来店されるという事が良くあります。

その場合には病院のお薬と漢方薬を併用して、地道に長い期間をかけ治療していくこととなります。

またこの方もそうだったのですが、漢方薬を服用される方の多くは体調が良くなってきたら漢方薬の服用をご自身の判断で止めてしまう方がいらっしゃいます。

一見すると良くなったように思える場合もありますが、人間の体の状態として、病気の状態と健康な状態の間に亜健康状態のようなゾーンがあり、この亜健康ゾーンで漢方薬の服用を止めてしまい、何かの拍子にすぐ症状がぶり返してしまうのでまたご来店される方が多くいらっしゃいます。

ですので、ご自身の判断ではなく、私ども専門家がしっかりと判断させていただき、亜健康ゾーンを抜けて健康ゾーンまで回復するお手伝いをさせていただければと思います。

どんな患者さんに対しても必ずお話をしっかりと聞き、きちんとした漢方薬を出して、患者さんを治す事が私たち漢方の専門家の仕事です。

是非とも一度ご相談ください。

また、ご来店が難しい方はメールやお電話でのご相談も承っておりますのでお気軽にご連絡ください。