漢方専門 川上薬店
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全身性エリテマトーデスと漢方薬

全身性エリテマトーデスという病名は難しく聞こえますが、俗にいう膠原病です。

症状としては全身の臓器などが炎症を起こしてしまい、その場所は定まっておらず、人によって症状や経過はまちまちです。

ここでは全身性エリテマトーデスの原因や症状、治療法などを西洋医学・中医学の両方の視点からご説明いたします。

原因

多くの研究が世界的に行われていますが、残念ながら今のところはその原因は分かっていません。自分自身の体を、免疫系が攻撃してしまう病気であるということは明らかとなっています。本来なら、免疫とは細菌やウイルスなどから自分自身を守ってくれる大切な役割をしているのですが、この病気にかかると、免疫系が自分の体を攻撃するようになり、全身にさまざまな炎症を引き起こします。患者さん自身には細菌やウイルスに対する免疫はあります。ただ、免疫に対する治療で免疫系全体が抑制されてしまうと、感染に罹りやすくなってしまいます。

何かのきっかけによって、病気が起こったり、あるいは病状が悪化したりすることがあります。そのきっかけになるもの(誘因)がいくつか知られています。紫外線(海水浴、日光浴、スキーなど)、風邪などのウイルス感染、怪我、外科手術、妊娠・出産、ある種の薬剤などが知られています。

症状

一般的に、全身症状、皮膚や関節症状がほとんどの患者さんに見られます。これに、さまざまな内臓、血管の病気が加わります。しかし、これらの症状の組み合わせは患者さん毎に異なります。内臓の症状が全くない軽症のタイプもあります。

・全身症状

発熱、全身倦怠感、易疲労感、食欲不振など

・関節症状

手や指が腫れて痛い関節炎を起こします。肘、膝などの大きな関節や手の指など、日によって場所が変わる移動性の関節炎が見られることもあります。

・皮膚症状

もっとも有名なのは、頬に出来る赤い発疹で、蝶が羽を広げている形をしているので、蝶型紅斑(バタフライ・ラッシュ)と呼ばれています。皮膚をさわると、発疹が重なりあい、少し盛り上がっているのが特徴です。同じ、頬に出来るものでも、盛り上がりのない、ハケで薄紅色の絵の具をぬったような紅斑も見られます。また、一つ一つが丸く、ディスク状(レコード盤様)のディスコイド疹も、この病気に特徴的で、顔面、耳介、頭部、関節背面などによくみられます。

・日光過敏症

強い紫外線にあたった後に、皮膚に赤い発疹、水膨れ、あるいは熱が出る人がいます。このような症状は、日光過敏症といい、この病気でよく見られます。この症状が、病気の始まりであることも少なくありません。しかし、この病気以外にも、日光過敏症を起こす病気がいくつかありますので、それらとの区別が必要です。

・口内炎

多くは、口の奥、頬にあたる部位や上顎側に出来る粘膜面がへこんだもので、痛みが無く自分で気付かないことがしばしばですが、時に痛みを伴うこともあります。

・脱毛

朝起きたときに、枕にこれまでなかったほどたくさん髪の毛がつくようになります。また、円形脱毛のように、部分的に髪の毛が抜けたり、全体の髪の量が減ったりすることもあります。また、髪が痛みやすく、髪の毛が途中から折れてしまう人もいます。上で述べたディスコイド疹が頭部に見られると、その部分の脱毛が治らないことが多いので、積極的に治療をする必要があります。

・臓器障害

様々なものが知られています。すべての症状が起こるわけではなく、一人一人によって、出てくる症状、障害される臓器の数が違います。全く臓器障害のない、軽症の人もいます。特に腎臓(ループス腎炎と呼ばれることがあります)、神経精神症状、心病変、肺病変、消化器病変、血液異常などは生命に関わる重要な障害になることがありますから、きちんとした診断と治療が必要です。

治療法

西洋医学での治療法

自分自身に対する免疫を抑えるため、免疫抑制効果のあるくすりを使います。なかでも、ステロイドは、現在のところ無くてはならない薬として知られています。病気の重症度によって、治療に必要とされる薬の量が違います。このステロイドは、腎臓の上にある副腎皮質という場所から出ているホルモンを化学的に作ったもので、代表的なものはプレドニゾロンです。一日5mg相当のホルモンが体内から出ていますので、5mgのプレドニゾロンを飲むということは、自分自身が毎日作っている量と同じ量を補うことになります。一般的に、重症の方では、一日40-60mgを必要としますし、逆に軽症の人では10mg程度で十分のこともあります。最初2週間から一ヵ月この量を続け、徐々に減らして5mg前後を維持療法として長期に飲み続けることが多いです。ステロイドの副作用として、感染症にかかりやすくなること、骨粗しょう症による圧迫骨折や糖尿病、脂質異常症に伴う動脈硬化などがあります。これらの副作用を最小限にするには、必要に応じて免疫抑制薬を併用しながら、できる限りステロイドの使用量を減らすことが重要とされています。

中医学での治療法

上記のような症状や、発病の原因・自己免疫の異常による疾患であることを考えると、「気虚」の状態であることが強くうかがえます。

また、人によっては「気虚」に加えて「血虚」であったり、「腎虚」の状態であったりします。

 

自己免疫疾患というのは、本来キチンとしている生体の防御機構などが暴走状態になってしまったり、勘違いを起こしてしまっている状態だったりします。これらの状態は本人の気づかないところでのストレスや仕事の疲れなども関係しますが、20~40代の女性に多く見られることから、出産や月経異常なども深く関係していると考えられます。

 

全身に様々な症状が出てしまい、何から手を付ければいいかわからない・・・そんな状態は非常に気持ちが疲れてしまいますよね。

そんな時はお近くの漢方薬局・もしくは当店にご相談ください。

微力ながら症状の改善に全力で取り組みます。

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